2022-01-29
2022-3-4
「AWSエンジニア入門講座――学習ロードマップで体系的に学ぶ」を読んだ感想
AWS,
infrastructure,
最近は、Reactをメインにしつつ、朝の1時間はSAPの勉強をしています。
今回は1月発売の「AWSエンジニア入門講座――学習ロードマップで体系的に学ぶ」を読んだので、その感想を書きたいと思います。
YoutubeでAWSを勉強したことがある方ならお馴染みの、くろかわこうへいさんの書籍です。
こちらの書籍は、何月ごろ行われた発売前のレビュー体験に参加したものの完成版になります。 自分もレビューさせてもらった(ほとんど力になれてませんが)書籍ということで、購入を決めました。
読んだ感想
AWSの主要サービスからLinuxなど、セクションごとに丁寧に説明されており読みやすかったです。トータル4時間くらいで読了しました。 AWSの主要サービスを二次元キャラクター化したイラストはセンスが良く、それぞれの特徴がイメージしやすかったです。 また、インフラを学ぶ上で欠かせないが、後回しにしがちなWindow ServerやLinuxについても言及してあります。 AWSを触り始める人には最適の一冊になると思います。ただ入門書なので当たり前ですが、実務経験のある人には少し物足りない内容です。
ロードマップ付属
本書に付属してあるロードマップが、大きな特徴の一つです。一時期qittaで、公開されていたものの改良版だった気がします。ランキング上位に載っていたので、目にした方も多いのではないでしょうか? AWSサービスは3桁を超えていて何から学んだらいいかわからない方も多いと思います。ロードマップは一つの指標になるので、未経験者には非常にありがたいのではと思いました。
また、ロードマップでは、AWS特有のサービスだけでなくインフラエンジニアに必要な知識も並べられています。WEBについて学ぶのはエンジニアとして必須なので、その点もポイント高いです。 例えば、CloudFrontが配信速度を速くすると知っても、「キャッシュ」の意味がわからなければ、いざ使用する時につまずくことになります。他にも「DNS」、「レコード」などの知識がなければ、AWSサービスの役割を知っていても設定するのが難しくなります。 ロードマップ通りに進んでいけば、サービスの特徴については理解したのに、そのプロセスがわからないことを回避できる可能性が増えます。
資格勉強のための購入はありか?
本書はAWSの全体像を理解する入門書なので、資格も取りたい人にはこの一冊だけでは不十分です。メッセージキューイングッサービスのSQSだったり、継続支援サービスのCodeDeployなどの試験には出るが、実務ではすぐ触るか怪しい機能については言及されてないので、本書に記述されてないサービスは別で学ぶ必要があります。
そもそも、この書籍が資格のための書籍ではないので当然ですが、資格を取得するには模試を解いたり、何より実際にAWSのコンソール上で触るのが必須になると思います。何より、そのほうが実務に入った時にためになりますからね。
ちなみに、資格目的なら「AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト 改訂第2版」が有名でおすすめです。SAAに出るサービスの概要が全て載っています。また、セクションごとに例題があり、最後に練習問題もあります。 ただ、模試に関しては無料でWEB上にもありますので、それを受けるのがおすすめです。それこそくろかわこうへいさん運用の問題集が、無料で200問ほど受けられます。
読みやすさはほとんど変わらないですが、イラストがある分、若干こっちの方が読みやすいと思います(読んだ時期が「AWS認定資格試験テキスト…」の方が早いからと言うのもありそうです)。 値段もほとんど変わらないです。 個人的にロードマップがついていることや、新書なので情報が最新な点から、入門書の購入を迷われている方は今回記事にした「AWSエンジニア入門講座…」を購入した方がいいと思います。最短で資格が欲しい方は、後者になると思います。
どちらも良書であることには変わらないです。
まとめ
WEBについてなんとなく理解した初学者の方からSAA取得前のレベルの人にとって、最適な一冊になると思います。これからAWSを始めようと思ってる方や、新規でAWS案件に入る方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。 ちなみに、Kindle版ですとロードマップが付かないらしいので、技術書は単行本をお勧めします。